鳩山論文に対するアメリカの反応。

 以前からこのブログで鳩山由紀夫と祖父・一郎の類似性を指摘していたのだが、由起夫氏が書いた論文を巡るアメリカの反応が祖父一郎氏の時代とそっくりであることを指摘したい。

 片岡鉄哉先生の『さらば吉田茂』に次のようなくだりがある。

 「ワシントンがおかんむりであることをあからさまに意思表示したのが、3月に発売されたタイム誌であった。そのカバー・ストーリーは鳩山であった。これは文芸春秋が全文を翻訳し『いうことをきかなくなった鳩山一郎下の日本』という冷やかし半分の題をつけて掲載している」

 その記事の一部を抜粋すると、

 「鳩山の勝利は、単に人が変わるよりももっと深い意味がある。自由党を投げ出すことによって、日本人はシンボルを投げ出したのである。それは10年間も米占領軍の命令と示唆にいうなりになった政権をさす。」(226頁)

 これは次のような現代語訳が可能である。「鳩山の勝利は、単に人が変わるよりももっと深い意味がある。自民党を投げ出すことによって、日本人はシンボルを投げ出したのである。それは50年間も米国の命令と示唆にいうなりになった政権を指す。」

 次の部分も重要である。

 「これまで最も効き目があった選挙公約から判断すると、広島と降伏から10年経っての日本人の最大の望みは、2つの世界を股にかけることらしい。彼らは・・・中立を希望している。しかし日本が現在ある立場と地位からして、彼らは木と紙でできた家にふきつける怒りの風をさける術も無いのだ。」

 鳩山一郎総理の時代における2つの世界は、アメリカとソ連であったが、由起夫の時代になるとこれがアメリカと中国になるのであった。木と紙で出来た家うんぬんに対するものはワシントン・ポストでは北朝鮮の核兵器に変わっていた。

 それにしてもアメリカの鳩山家の祖父と孫に反応する仕方が同じなのは少しおもしろい気がする。

 鳩山一郎総理は結局アメリカと(特にダレス国務長官)ぶつかって辞任せざるを得なかった。孫はそれを乗り越えられるのだろうか。
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by masaya1967.7 | 2009-09-04 02:44
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