鳩山外交の切り札


 鳩山内閣の閣僚達は基地問題などでばらばらに発言をしており、アメリカに対してもどのような関係をとろうとしているのかはっきりとはわかりません。

 11月7日の『朝日新聞』によれば鳩山首相は「日米関係は普天間問題のみではない。オバマ大統領の懸案、日本の懸案はたくさんある。ひとつひとつ議論して参りたい」と語っています。この記事によれば「首相は『オバマ氏はわかってくれる』と個人的な信頼関係で日米関係を乗り切る事が出来るとの自身をもっているようだ」と書いています。

 鳩山首相のこのような自信はどこからくるのでしょうか。私は個人的には片岡鉄哉先生の影響が多分にあるのではないかと考えています。片岡先生が祖父の鳩山一郎外交が行き詰まった理由を次のように指摘しているからです。

 「鳩山(一郎)は、選挙管理内閣に就任早々アイゼンハワーとダレスと直接会って、腹を割って話をすべき筋であった。選挙戦の公約として、日ソ講和と防衛予算削減を約束する以上、そうするのが懸命であった。」『さらば吉田茂』

 鳩山一郎はアメリカの首脳に会わないで冷戦中に日ソの国交回復を行おうとした。当然アメリカ国内では日本がソビエトになびいていくのではないかと恐れる人たちもいたのである。現在のアメリカが鳩山首相の「アジア共同体」や「基地問題」を恐れているのと同じである。結局鳩山一郎政権はソ連との国交回復をめぐってアメリカにつぶされることになった。

 片岡先生はスタンフォード大学のフーバー研究所での勤務が長く、鳩山首相も博士号をスタンフォードでとっている。さらに以前、私は片岡先生のニューズレターをとった期間があり、そのなかで先生は鳩山氏に対して手紙を出すような関係であった事を示唆された文章があったことを覚えているからである。

 片岡先生が理論付けした鳩山外交はうまくいくのだろうか。
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by masaya1967.7 | 2009-11-08 01:58
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