「独立」する日本


 『朝鮮日報』は現在の日本の外交を社説で次のように書いています。

 「日本は自民党政権下でも、『米国は日本重視か、中国重視か』という問題に神経をとがらせていた。オバマ政権発足後、米国は中国との関係を『一部けん制、一部協力』という両面的な性格から、『戦略的パートナー』へと格上げし、数々の世界的な問題についても、中国との2国間協議などで本格的な話し合いを行っている。これに対し、日本は大きな衝撃を受けた。鳩山首相がこれまで100年以上続いてきた日本の『脱亜入欧』政策を、『脱米入亜』へと転換させようとしているのは、米国の覇権的な地位が揺らいでいるからだけではなく、米国の政策転換に対する日本なりの対応、という側面もあるのだ。」

 これと同じような事をトビアス・ハリスというアメリカ人がだいぶ前のニューズウィークに書いていました。彼はマサチューセッツ工科大に在籍する20代の学生ですが、以前浅尾慶一郎議員の秘書を務めており、民主党内部にうといアメリカ人のためにいろいろなメディアで啓蒙をしていました。

 「むしろ日本の外交政策はバランスをとろうとした動きになるだろう。慶応大学教授の添谷芳秀の言葉を借りればミドル・パワー現実主義である。オーストラリア、ASEAN、韓国などのアジア諸国のように日本はアメリカと中国が支配するアジアで最大限の行動の自由を確保しようとしている。アメリカはこの変化に恐れるべきではない。日本の指導者は中国がアジアを支配する事にアメリカと同じように恐れているのだ。ワシントンはもっと独立した日本がこの地域で平和に対して重要な貢献をすることを認識すべきだ

 日本の保守派の人々は日本が本当に独立をはたす為には憲法改正が必要であり、万が一の時には核武装が必要だと唱え続けてきました。私自身もこのような可能性がある事を否定しません。しかしながらこの路線を現実のものにするにはかなり無理がありました。というのも安倍政権は「戦後レジーム」の脱却を唱え憲法改正が可能なようにしましたが、彼は結局靖国神社には一回もいけませんでしたし、従軍慰安婦の問題でアメリカに謝るようなことまでしたのです。へたに勘ぐれば、アメリカは安倍政権の「戦後レジーム」からの脱却は認めなかったのです。

 ところが、鳩山政権は到底できるとは思えない「アジア共同体」を掲げ、リベラルな方法でトビアスが書いたように独立した日本を追求しようとしているのです。もちろんこの方法が成功するかどうかはまだわかりませんが、以前より顔が見えるようになったのは確実です。
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by masaya1967.7 | 2009-11-10 00:01
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