中嶋嶺雄氏が12月号の月刊誌『ヴォイス』で次のように語っている。
「そうした流れの中でさらに考えるべきは「北朝鮮が常に中国の言うことを聞くかですが」必ずしもそうではないということです。冷戦時代の中ソ対立から、北朝鮮は長い間中国とソ連、中国とロシアを天秤にかけてきました。本当はどちらの国も嫌いで、わけても嫌いなのは中国です。これは朝鮮戦争で中国の支援を受けたことで、中国の目下のように扱われることが大きいでしょう。」 さらに次のように述べている。 「では中国がいうことを聞かない北朝鮮を崩壊に至らせようとするかというと櫻井さんのいった事情もあってそうはならない。複雑なところですが北朝鮮と中国の関係はこの2重構造で見る必要があります」 私は中朝関係の分析でこれが一番正しいと思う。中国の本音は北朝鮮に対しておとなしくしていて波風をあまりたてないで欲しいというものであろう。しかし北朝鮮にもおとなしくしておれない事情があるのである。評論家の石平氏が1月号の『正論』に次のように書いている。 「特に近年来、中国が強力に進めている北朝鮮の経済植民地化が金正日の危機感を募らせ、その「脱中国」戦略への転換を急がせた決定的な要因となったのではないか」 北朝鮮はおとなしくしていればじり貧になるしか無いのである。そこで「核実験」などの行為をおこなって国際社会の注目を引こうとするのだろう。
by masaya1967.7
| 2006-12-19 15:34
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