いったいいつになったら中国共産党は崩壊するのだろうか。今回はこの問題を考えてみたい。
以前にも書いたことなのだが、近代国家というものはそれぞれに対外政策に矛盾を抱えている。アメリカには「孤立主義」と「十字軍」という分裂を抱えている。以前キッシンジャーを引用したので、今回はニューズ・ウイークのコラムニストであるファーリード・ザカリアの本から引用してみる。 Since McKinley, Washington had alternated between idealistic pledges it could not fulfill ( and had no intention of fulfilling )- like the Open Door notes, the 1928 Kellog-Briand Pact, which outlawed war as an insturment of natioanl policy, and the Stimson Doctrine, which refused to recognaize the Japanese subjugation of Manchuria in 1932- and well-meant but misguided crusades to change the world, as at Versailles. マッキンリー大統領以来ワシントンでは次のようなことが交代で起こった。一つは達成することの出来ない理想主義敵な誓いを発すること(達成するつもりの無い誓い)。例えば中国に対する門戸開放宣言、戦争を国策の手段として禁じたケロッグ・ブリアン宣言や日本の満州占領を認めないスチムソン宣言などで、もう一つはベルサイユ会議などの世界を変えようとする良心的ではあるのだが間違った十字軍である。 このwell-meant but misguided crusades to change the world 以上にアメリカのイラク戦争をあらわした言葉を私は知らない。 日本の場合は、一方では「アジア主義」を唱える人々が存在する(現在のアジア共同体主唱者)し他方では「親西欧主義社」を唱える人がいる。韓国の場合は前にも書いたように「日本」に対して分裂している。日本を憎む感情を持つ一方、日本のようになりたいという願望も持っているのである。朝鮮日報や中央日報の日本語版をみてもわかると思うが彼らは何かと比べる時まず日本を引き合いに出すのである。ロシアにおいても一方では「親西欧主義」があるのだがもう一方では「スラブ主義」という特徴を持っていてそれがプーチン政権の強権的手法に現れているのである。 では中国に存在する分裂とはどのようなものだろうか。近代に入って中国人は自己の持っている自分が世界の中心であるという「中華思想」が全然通用しないことを知るようになった。半植民地状態になってしまった中国人は他国の人以上に「屈辱感」を抱くようになってしまったのである。 現代中国の問題を考えていく上で「中華思想」とそれが達成できない「屈辱感」がキー・ワ−ドになっていると私は思う。そこで次回はこれらの言葉から中国共産党の将来を考えてみようと思う
by masaya1967.7
| 2007-01-06 06:58
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