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ミッドナイト イーグル

 今度映画化される『ミッドナイト イーグル』を読んでみた。こういう国際謀略ものって、政治的プロットが現実にあり得なかったりして幻滅することが多いのだが、この本はそういうことも無く一挙に読めた。筆者の高嶋哲夫氏が「中国が北朝鮮を支援している」との仮説をもとに書いていることに共感したのかもしれない。ついでに同じ著者の『intruder』という作品も読んだのだが、これも結構面白かったので、他の作品にも挑戦しようと思っている。

 ところでこの『ミッドナイト イーグル』映画化される訳だが、吹雪の山岳地帯が主な背景ということでアマゾンの書評にあるように織田裕二主演映画『ホワイト アウト』の二の舞になることが危惧される。日本の映画でこういう謀略ものでちゃんとした物を見たことが無い。例外は『亡国のイージス』でラストの部分を原作から変えることで見るに耐える映画となっていた。阪本順二監督の力量が大きかったと思う。(ちなみに彼が撮った金大中の映画もよかった)

 いずれにしろ脚本がしっかりしないと悲惨な映画になると予想される。
by masaya1967.7 | 2007-01-27 22:20
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