北京オリンピックまで後1ヶ月を迎えて、新聞や週刊誌では中国の影響力の拡大を毎日伝えている。しかし中国の発展は永遠に続くものだろうか。今回『シュリーマン旅行記 清国・日本』を読んでそのことを考えた。
シュリーマンは江戸後期に日本を訪れているのだが、日本について次のように述べている。 「もし文明という言葉が物質文明を指すなら、日本人はきわめて文明化されているとも答えられるだろう。なぜなら日本人は、工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達しているからである。それに教育はヨーロッパの文明国以上に行き渡っている」167頁 この文章からわかるとおり、江戸時代は産業革命こそ起こらなかったものの、産業革命以前では最高の文明度に達していたのである。ゆえに日本が後に欧米諸国に工業的に対等となることについてシュリーマンは驚かなかったであろう。 一方、中国についてこの本では万里の長城の大きさには感嘆しているものの、その他のことはほとんど否定的に描いている。中国がこれからも発展し続けるとはシュリーマンも思っていないだろう。
by masaya1967.7
| 2008-07-10 03:08
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