アメリカ民主党の中国政策

 フランクリン・デラノ・ルーズベルトが提唱した概念に「4人の警察官」構想があります。これはアメリカ、イギリス、ソ連、中国による大国の協調で平和を達成しようというものでした。特にアジアにおいては、米・中による共同統治を狙っていたのでした。

 結局、この構想は中国における国共内戦、共産党の中国統一によってつぶれることになりました。しかしもし国民党が中国の統一に成功していたらどうなっていたでしょうか。戦後のドイツを農場化してしまえという「モーゲンソー」プランのことを思えば、これが日本に適用されることはなかったのだろうか。日本がすんなりと工業化を許してもらえる状態には無かったんじゃないでしょうか。

 さてオバマ政権のアジア政策ははっきりとは見えていませんが、米民主党というくくり方でみるとほのかに見えることがあります。今月号の『諸君』に田村秀男が次のように書いてます。

 「ブレジンスキー元大統領補佐官は1月13日の北京でのシンポジウムで、持論の(米中2カ国による)G2構想を展開、米側には米中一体を表す、中米国(チャイナメリカ)という表現も登場した」

 一方中国の方でも「サルコジ大統領は胡錦濤総書記に、これからは欧州統一通貨ユーロが基軸通貨の役割を果たすようにしたい中国も協力してほしいと根回しに動いた。これに対し、胡錦濤総書記はわれわれはドル基軸通貨を守るつもりだとはっきりノーと返事した」らしい。

 胡錦濤総書記もブレジンスキーのG2体制を望んでいるのである。さて、ここで問題は「4人の警察官」が中国の内戦で崩壊したように、今回のチャイメリカもひとえに中国内部の政治状況にかかっているのである。胡錦濤総書記は中国安定の為の武器として一方では巨額の「バラマキ」財政支出を行うとともにもう一方では「言論統制」を武器にしていくらしい。(『諸君』森一道の記事による)

 果たして「バラマキ」と「言論統制」で中国は安定するのだろうか。
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by masaya1967.7 | 2009-02-02 04:42
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