2007年 05月 26日 ( 1 )

米朝関係

 国際戦略コラムより

BDA銀行の北朝鮮の口座にある資金を海外の銀行に送金する問題
が長引いている。当初、中国銀行を経由して送金されるはずが、中
国金融当局は中国銀行と米銀との取引停止という制裁の可能性があ
るために、拒否した。

このため、韓国の銀行を経由して送金しようと韓国外交通商相が提
案したが、米国財務省に問い合わせした結果、やはり取引停止の可
能性があると回答されて、断念した。

そこで国務省ヒル国務次官補は米国の銀行を経由して、送金しよう
と財務省に特例を申請していたが、ポールソン米財務長官が拒否し
ているようである。

国務省と財務省がこの問題で意見が対立している。ポールソン財務
長官は親中国派として米政権内では認知されているが、この北朝鮮
問題では、タカ派である。中国ハト派でいるために北朝鮮ではタカ
派のポーズを取り、チェイニー副大統領のご機嫌を採っているよう
にも見える。それほど、ホールソン財務長官が大きな壁になってい
る。

ヒル国務次官補は、早期解決への期待を表明するが、財務省が首を
縦に振らないと無理である。ライス長官もイラクなど中東問題を優
先して、東アジアでの紛争を当面放置したいのでしょうが、拉致問
題をも含めて、日本がいるために、チェイニー副大統領が東アジア
でもタカ派でガンバッテいる。

このために、国務省の思い通りになっていない。また、日本は拉致
問題解決がないと金を出さないと明言しているために、次のフェー
ズで金を出す国がないことから、北朝鮮問題は暗礁に乗り上げるこ
とが明確になっている。

ヒル国務次官補の交渉しなければならない相手が多すぎる状態にな
り、かつその交渉相手は北朝鮮の今までの頑なな対応で煮え湯を飲
まされた経験を持っているために、そう簡単に妥協をしない。

北朝鮮問題が、北朝鮮自体を蚊帳の外にして、交渉している。これ
に対して、北朝鮮はミサイルを発射するぐらいしかない。それに対
しても、関係諸国には免疫ができている。大騒ぎをしない。それを
すれば北朝鮮の思う壺であることを経験している。

このように、北朝鮮の無力さが浮き彫りになっている。金融取引が
できない状態で、ロンドン市場に保有している金を売却して、食い
つないでいるが、いつまで続けられるかでしょうね。真綿で首を絞
められる状態になっている。
さあ、どうなりますか??
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 この記事によりなぜ米朝の交渉が行き詰まっているのがよくわかった。ブッシュ大統領はイラク問題で頭が一杯で、北朝鮮政策で指導力が発揮できていない。そこで各省庁が各々の利害を勝手に追求しているのだろう。昨日の『朝まで生テレビ』で姜尚中がアメリカが宥和政策をとったと断言していたが、あいかわらずの早とちりである。

 さて北朝鮮にとって国際社会から無視されることがいちばんつらい。そこで今回の交渉が長引くようになったら、また過激なことをしないか心配である。先日短距離ミサイルを発射したが、それが第一の合図であるように思う。
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by masaya1967.7 | 2007-05-26 21:44