2009年 03月 06日 ( 1 )

オルブライト元国務長官

 今日の『産經新聞』に田久保忠衛さんが『日米同盟を本物にする秘策」という文章を書いていますが、その中でクリントン大統領時代の国務長官マデレーン・オルブライトの『新大統領への覚え書き』という本から引用しています。そのなかで気になった箇所があったのでここで検証してみたいと思います。

 「日本は尊敬される面もあるが、戦中に行った『虐殺の被害者である中国」の恨みをかっているから、理屈の上ではとっくの昔になっているべき国連安全保障理事会の常任理事国の椅子をいまだに手にしていない。」

 また

 「米国がアジアに中国すらたちうちできないほどの軍事力プレゼンスを有する目的は、日本の防衛ならびに日本が独自の軍事力を保持する事態回避の2点だ。」と書いているというのです。

 私はこの文章を見た時に、これはヘンリー・キッシンジャーの考えと全く同じではないかと思いました。オルブライト元国務長官もキッシンジャーと同じユダヤ系です。たしか彼女の父親は東欧からの移民で、コロラド大学でライス国務長官を指導しています。この文章から次の2点が推測できます。

 1 アメリカのユダヤ系エスタブリッシュメントは特に日本が嫌いであるということ。

 2 本当は他のWASPエスタブリッシュメントもそう思っているのだが、彼らはずる賢いからオルブライトやキッシンジャーのようなどぎつい書き方はしない。

 多分私は2の方が真実に近いだろうと思っている。

 田久保さんの文章は相変わらず、マクマリー・メモランダムを引用してウィーク・ジャパンとストロング・ジャパンという区別をつけてストロング・ジャパン派を支持することを書いていますが、現代のマクマリー的考えは、ストロング・ジャパンをつくって日米同盟を破棄してバランス・オブ・パワー外交に移行しようと考えているのです。彼はそれに賛成なのでしょうか。
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by masaya1967.7 | 2009-03-06 16:32