2009年 09月 01日 ( 2 )

鳩山論文

 ニューヨーク・タイムズに載った鳩山次期首相の書いた A New Path for Japan を抄訳してみました。

 冷戦が終わってから、日本はグローバリゼーションという市場原理主義の波にのまれている。

 いかに日本は市場原理主義の悪影響からのがれられるだろうか。

 友愛精神に戻るしかない。

 最近の経済危機はアメリカ式の市場原理主義が他国の伝統や歴史を無視した過程で起こしたものである。

 各国の経済秩序はその国の歴史と伝統からできている。しかしグローバリゼーションはそれらを破壊した。

 友愛主義では農業や環境、医療をグローバリズムの影響だけに任せるわけにはいかない。

 次の友愛という言葉から生まれるテーマは、東アジア共同体である。もちろん日米同盟は大事だが。

 しかし、我々の場所とアイデンティティーはアジアにある。我々はアジアに対して経済協力と安全保障の秩序を作らなければならない。

 アメリカのイラク戦争における失敗と経済危機で、我々は今多極化する時代にいる。

 アメリカはこれから2,30年間は先頭を走る国家であろう。一方中国も大国になってきている。

 この2つの大国に挟まれる日本はいかに独立をたもっていけばよいのだろうか。東南アジア諸国はアメリカの軍事力は地域の安定を保つものとして歓迎しているが、アメリカの過度の政治的影響力は受けたくないと思っている。また中国からの軍事的な影響に脅威を感じてもいる。

 アジアではマルクス主義やグローバリズムは停滞しているが、ナショナリズムが勃興している。

 いかに我々は各国のナショナリズムを抑制して、アジアにおいてルールに根ざした経済協力と安全保障の秩序を作ることが出来るのだろうか。

 さらに我々はアジアにおいて共通の通貨を作らなければならない。

 しかしアジアには領土問題などのさまざまな摩擦が存在する。これを2国間交渉だけでは解決できない。このような問題は地域の統合を加速しながら解決するしか無い。

 この方法こそ日本国憲法の平和主義を体現する方法だと思う。
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by masaya1967.7 | 2009-09-01 05:11

自民党とは何だったのか。

 自民党が衆議院選挙で負けたことを契機として、自民党とは一体どのような政党であったかを復習してみたい。故片岡鉄哉先生は次のように書いています。

 「自民党とは、吉田の『平和主義』と官僚主義を封じ込める為に、政友会の党人が考案した政党組織なのである。その旗印は、いうまでもない。憲法改正、不平等条約改正、再軍備、自主外交、占領行き過ぎ是正であった。」

 私も、これらのアジェンダには全て賛成である。また

 「では自民党のレーゾンデートルとはなにか。自民党が党として果たす機能とは何なのか。肝心要の機能とは何か。
 それは安保体制を握り、運営することである。この機能に関しては、鳩山派と吉田派が必ず一致団結して、社会党の攻撃から身を守るのである。それ以外の争点、例えば憲法については自民党は割れるがこと安保になると団結するのである。
 言葉を変えて言うと、自民党は占領の落とし子である政治3極構造を前提として成り立つ。鳩山派と吉田派が安保を守り、吉田派と社会党が憲法を守る。これで3極構造が成り立つ。」

 本来なら冷戦が終わった後で自民党の吉田派の流れを汲むものと、鳩山派の流れを汲むものが分裂すべきであった。そうすれば日本の政治はもっとすっきりしたものになったであろう。ところが自民党は権力維持の為に社会党と連立を組んでしまうのであった。

 今回、自民党は野党になったのだから、自民党の原点である憲法改正などの保守の原点に戻って欲しい。その為にも私は「分裂」することも恐れるなといいたい。ここで自民党が安倍晋三的なものと加藤紘一的なものが結びついたままだと、民主党と同じく訳の分からない政党が日本に2つ存在するだけになってしまう。そうすると永遠に政界再編が出来なくなる恐れがあるのだ。
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by masaya1967.7 | 2009-09-01 00:28