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『本当はヤバイ!韓国経済』を読む。

久しぶりに韓国関係で面白い本を読んだ。三橋貴明著の『本当はヤバイ!韓国経済』である。この本のユニークなところは、経常収支や資本収支などの一見取っ付きにくい国際経済用語を韓国経済を例にとりながら解説しているところで、この本を読めば韓国経済の知識が増えると同時に国際経済の用語も著者の言うようにリアリティーをもって学べるところである。

 韓国経済は皆さんもご承知のように、IMFの指導を受けるようになったが、サムスンの活躍もあって、私などはてっきり韓国経済の足腰は強くなったのだと思っていた。ところが三橋氏の分析によれば全く違うのである。韓国経済の国際収支で最も目につくことは「その他投資収支」という項目の以上な黒字の大きさである。これは何を意味しているかといえば短期的な資金の借り入れを意味している。(アジア通貨危機から何も学んでいないのではないか)さらにこの短期借り入れの中心にあるのが、日本の円を低金利で借りるキャリー・トレードである。

 ところがアメリカのサブプライム・ローンの破綻で急激に円高が進んでいる。これで最も困っているのが、アメリカでも日本でもなく韓国である。さらに円高が進んでしまえば韓国は日本からの借金を返せなくなるかもしれない。そうなったらまたIMFの二の舞いになってしまうのである。

 
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by masaya1967.7 | 2007-08-31 15:21

鳥居民氏の「高松宮」論

 出版社『草思社』のホーム・ページで歴史家鳥居民氏が高松宮殿下について書かれているのだが、これがとてもおもしろかったので少し感想を書いてみたい。

 昭和天皇の弟君であられた高松宮は昭和16年突然海軍軍令部に配属された。この奇妙な人事の原因はいったいなんだったのか。さらに昭和16年11月30日に昭和天皇は高松宮と会談するが、高松宮殿下は日記にこのことを書かなかった。なぜ彼はこのような重大なことを日記に書かなかったのだろうか。

 鳥居氏の仮説はこうである。高松宮はアメリカとの戦争に反対だったことは、状況証拠から伺い知れる。しかしながらわざわざ軍令部に配属させてまで天皇に進言するような立場に追い込んだのは、海軍上層部の意思無くしては不可能だっただろう。ではその海軍上層部とは誰だったのか。鳥居氏は次のように書いている。

 『高松宮が保科から連合艦隊司令長官、山本五十六大将の極秘の書簡を受け取ったシーンであり、それを読み、保科の説明を聞き、高松宮はその書簡を火中に投じたあと、お上にただちに申し上げると長官にお伝え願いたいと約束をした光景である。』

 なんとこの人事の背景には連合艦隊司令長官山本五十六がいたのである。

 私が山本五十六についてすぐに頭に浮かぶのは、「対米戦となれば最初の2年間はあばれてみせますが、あとのことは知りません」という率直かついいかげんな説明だった。明治40年の帝国国防方針以来陸軍はソ連、海軍はアメリカを仮想敵にしたため、海軍はアメリカと戦って負けるとは口が裂けてもいえなかった。アメリカは中国からの撤退を日本に要求していたから、海軍がアメリカと戦えないと正直に言えばどうなるか。陸軍は海軍がアメリカと戦えないと言っているのだから渋々中国からの撤退をせざるを得なくなるのだが、その責任を全て海軍に押し付けていただろう。「海軍がアメリカと戦えないから、嫌々ながらアメリカの条件をのんで撤退するのだ」と。山本五十六ら海軍幹部はこの屈辱に耐えられなかったのである。そこではっきりとアメリカと戦っても勝つ見込みはありませんと正直には語れなかったのである。

 結局山本五十六も「省益あって、国益なし」といわれるばりばりの官僚だったのである。
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by masaya1967.7 | 2007-08-24 01:04

安倍総理も長州だった。

 今月号の雑誌『VOICE』に鳥居民氏と谷沢永一氏の対談が載っています。鳥居氏はアメリカとの戦争に至った過程において木戸内大臣の責任の重大さを指摘しています。そして次のようなことを述べています。

 「木戸には、木戸閥を作るという野心がありました。第3期長州閥です。筆頭は岸信介。それから昭和20年の内務大臣だった安倍源墓。長州系の軍人もいます」

 ところで結局、日本は戦争に負けてしまったために木戸の夢はついえることとなったのです。ついでにいえば長州と薩摩が作った戦前のレジームは長州閥を夢見た木戸の責任によって終わってしまうのです。

 戦後の自由民主党は占領政治の中心だった吉田茂を封じ込めるために作られたものでした。そしてその中心人物が岸信介だったのです。

 現在の長州出身の安倍総理は憲法改正を成し遂げようとして「戦後レジーム」からの脱却を掲げていますが、木戸内大臣と同じように自民党をぼろぼろにして「戦後レジーム」からの脱却を成し遂げるのではないか。そんな気がします。
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by masaya1967.7 | 2007-08-13 04:11

慰安婦決議

 このブログで予測した通り、慰安婦決議が下院を通過しました。

 日本の学者や大使が反対したにもかかわらず、あっさりと無視されました。さすがスーパー・パワーです。

 アメリカ人の人種主義の一つの系に「有色人種は残虐だ」というものがあります。今回はそれが適用されました。事実などというのはこの際どうでもいいことなのです。

 『朝鮮日報』などでもこの決議をもって日本をたたこうとしていますが、冷静に考えましょう。朝鮮人も有色人種なのですから。
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by masaya1967.7 | 2007-08-01 05:01