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演歌歌手ジェロにはまる。

 たまたまテレビ『ズームイン』で黒人演歌歌手ジェロが唱っているのを聞いて衝撃を受けてしまいました。それからitunesでダウンロードをしてほとんど毎日聞いています。

 なんでこれほど衝撃を受けたのかを少し分析してみたい。演歌の音階は確かメジャー・ペンタトニックでできていると思う。ペンタトニックは文字通りペンタ(5)とトニック(音)ということを表しているのだが。通称これを4、7抜き音階という。ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの4番目と7番目を取ってしまったド、レ、ミ、ソ、ラが基本の音階になる。ピアノを持っているなら、この音階を適当に弾いているだけで自分には演歌の血が流れているのではないかと錯覚してしまうだろう。

 一方で黒人が発明したブルース(メジャー・ブルース)の場合、彼らの音階はブルース・スケールを用いるが、このスケールは演歌のメジャー・ペンタトニックではなくマイナー・ペンタトニックに数個の音を組み合わせることでできている。だから本当はCコード(ドミソ)がなっているときに、アドリブを行う時はCメジャー・ペンタトニックでひかなければならないのだが、Cマイナー・ペンタトニックで弾くこともできるのである。マイナー・ペンタトニックで弾いても影響が無いのはブルースの影響がいかに大きかったかを示すものである。現在のロックというものはブルースがなければ存在しなかったであろう。ジェロのデビュー曲『海雪』にはギター・ソロがふんだんに盛り込まれているが、これはマイナー・ペンタトニックからできていると思われる。

 このようにジェロは日本の演歌の音階と黒人の持つブルース的音階を自由に用いてかれ独特の表現にしているように思われるのである。メジャーの明るさとマイナーの暗さこのコントラストが聞いているものの心をとらえるのである。
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by masaya1967.7 | 2008-02-22 01:59