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セイモア・ハーシュ

 今日、CNNでセイモア・ハーシュという人が、ブッシュ大統領がイランでcovert operation を行っていると非難していた。北朝鮮とはひとまず話がついたようだから、ますますイラン情勢から目が離せないようだ。
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by masaya1967.7 | 2008-06-30 03:06

ジョン・ボルトン

 北朝鮮の核問題を考える上で、気になる問題が一つある。ニューヨーク・タイムズでジョン・ボルトン前国連大使が次のように語っている。

 “This is a sad, sad day,” said John R. Bolton, the former United States ambassador to the United Nations and a leading critic of the new American negotiating stance. “I think Bush believes what Condi is telling him, that they’re going to persuade the North to give up nuclear weapons, and I don’t think that’s going to happen. I think we’ve been taken to the cleaners.”
(ブッシュ大統領はライス国務長官が北朝鮮に核を放棄させることができると言ったことを信じていると思う。私自身は全くそんなことは起こらないと思っている。)

 私はジョン・ボルトンの言っていることは正しいと思う。しかしネオコンの彼と現状認識が一緒になって問題はないのだろうか。問題大有りである。ネオコンは先のイラク戦争を見てもわかるようにアメリカの覇権を達成させるために軍事力を使うことは必要であると思っている。しかしながら日本は北の核放棄をさせるために戦争する気はあるのだろうか。私にはないし、大多数の日本人にもないだろう。今週のロンドン・エコノミストの記事ではイスラエルはイランの核開発を防ぐためには戦う気満々である。

 結局日本は北の核と共存しなくてはならないのだろうか。北朝鮮の核を放棄させるのに一つだけ可能性がある戦略がある。アメリカが将来北朝鮮の核保有を認める可能性がある場合に、そんなことをしたら日本も真剣に核武装を考えると宣言することである。そうなればアメリカや中国ももっと真剣に北の核放棄を考えるかもしれない。しかしながら日本核武装宣言も現在及び将来の日本政府にはできないだろう。

 結果的にはしばらく北の核と共存しなくてはならないようだ。
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by masaya1967.7 | 2008-06-28 00:45

親米保守派再び

 先ほどブッシュ大統領は北朝鮮のテロ支援国家解除の方針を通告しました。ここで親米保守派の人たちが言ってきたことを再確認しておきたい。

 彼らはイラク戦争が開始されるさい、「日本は北朝鮮および中国の問題をかかえているからこの戦争は侵略かもしれないが日本はアメリカを支持するしか無いのだ」という論理を展開していた。

 結果的には、イラク戦争がうまく運ばず、ブッシュ大統領は外交的成果をあせって日本の利益を無視して北朝鮮に譲歩してしまったのである。あのとき親米保守派はこんなことになるとは思っていなかったはずである。彼らは今どう思っているのだろうか。
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by masaya1967.7 | 2008-06-26 21:27

ケネス・パイルのJAPAN RISING

ケネス・パイルというアメリカ人が書いた"Japan Rising"を読んだ。この本の趣旨は

 1、日本は機会主義的(opportunistic)な国である。世界の環境にあわせて自国の体制を整えてきた。

 2、日本には欧米のように人権や民主主義といった価値観はない。第2次大戦中の大東亜会議などのアジア主義も付け焼き刃であった。

 3、現在の日本はバブルの崩壊以降ぱっとしないが、また外部の環境に合わせて国内体制を整えて、発展していくだろう。

 以上。
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by masaya1967.7 | 2008-06-25 15:48

金正日は北京オリンピックに行くのか。

 中国の習近平が金正日を北京オリンピックに招待したらしい。金正日は北京に行くのだろうか。

 多分行かないと思う。金正日の外交目標はアメリカと中国を競争させて自己の生存を計るというものである。現在テロ支援国家解除問題でアメリカとうまくやろうとしている。そんなときに中国の招待を蹴っても金正日はなにも怖いものが無いのである。

 あるとすれば、アメリカとの関係が相当悪化する時しかないであろう。
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by masaya1967.7 | 2008-06-23 22:14

山崎拓

 山崎拓は北朝鮮と国交回復を優先させていこうと考えています。この路線はうまくいくのでしょうか。

 日朝平壌宣言には拉致問題のことはあまりとりあげられていませんが、核の放棄は国交回復の前提条件になっています。ここでも北朝鮮の核放棄がネックになっているのです。まさか山タクも核兵器を無視して国交回復をしようとは考えていないでしょう。

 故に北朝鮮との国交回復路線も簡単にはいかないのです。
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by masaya1967.7 | 2008-06-22 05:39

北朝鮮問題

 この頃アメリカのテロ支援国家解除の件で頻繁に紙面をにぎわしている北朝鮮問題だが、最も肝心なことは北朝鮮は開発した核兵器を放棄する覚悟はできたのだろうか、さらにアメリカは北朝鮮が核兵器を放棄しなくとも核拡散をやめることを保障すれば国交回復までいくのだろうか、という問題である。

 『朝鮮日報』電子版などを読んでいても、北朝鮮が核兵器を放棄するとは到底思えないのである。彼らは6カ国協議を核軍縮の場にすると言っているのである。

 ザカリアやMahbubaniの本を読んでいて彼らはイランとアメリカの関係はこのままではいけないから話し合いを続けできれば国交回復をしろといっている。キューバとの関係をみてもアメリカの封じ込め政策は破綻しているというのだ。この理論を日本と北朝鮮との関係に適用したら、日本と北朝鮮が国交回復して日本が多額の援助をしたら拉致被害者は帰ってくるというのだ。これは正しいのだろうか。あまりにも北朝鮮の善意に重きを置きすぎていると思うのだが。(「『週刊文春』によればこの山タク路線に小泉元首相ものりはじめているという。)
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by masaya1967.7 | 2008-06-21 03:12

ドル高の謎

 サブプライムローン問題でドル安基調になった市場がこのところドル高になっている。この問題を考えてみたい。三橋貴明氏は「ウォールマートのみならず、今後は様々なアメリカ企業が海外で業績を伸ばし、国内の低迷を補っていくと思われる。外需依存を高めることでアメリカの経常収支の赤字は減少していく」と書いていた。サブプライム後の状態を的確に言い表していると思ったので、これからは円高になっていくものとばかり思っていた。

 ところがここのところ急にドル高になってきた。『国際戦略コラム』によればアメリカのドル安にサウジアラビアを代表とする産油国が怒っているという。当然である。彼らは石油の売り上げを主とする財産をドルで持っているのである。その財産が今回のドル安で急激に目減りしているのである。そこでサウジはアメリカのドルの基軸体制を維持したいのなら、ドル高にせよと注文をつけたらしい。それからアメリカは口先介入を続けている。

 しかしこの戦略にも問題がある。これではアメリカの輸出産業を中心とした経済回復が思うように進まない。一方サブプライムの後に内需主導の経済回復が一挙に進むとも思えない。アメリカの株がいったん上がってきたのにまた下がってきたのはドル高の影響では無いのだろうか。

 最後に巨大な経常収支の赤字を抱えるアメリカのドルが基軸通貨の役割を果たしていることに問題がある。今回のアメリカの不況は長引くのではないかというのが現在の見立てである。
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by masaya1967.7 | 2008-06-18 02:35

尖閣諸島


 時事通信より
 
 台湾の欧鴻錬外交部長(外相)は14日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の海上で海上保安庁の巡視船と接触した台湾遊漁船が沈没した事故をめぐり、日本政府の対応を不満として改めて謝罪と賠償を要求、駐日代表に当たる台北駐日経済文化代表処(事務所)の許世楷代表を召還することを決定した。
 欧部長は記者会見で、日本が台湾側に提出した事故調査報告について「全く受け入れられない」と強い不満を表明。巡視船が遊漁船に衝突した行為を「あまりにも横暴すぎる」と指摘し、日本の対応を非難した。
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 鳥居民さんが産經新聞で馬が台湾の政権についたら中国と一緒になって尖閣諸島問題を追求してくると『産經新聞』に書いていたが、彼の予測はまたあたるのだろうか。
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by masaya1967.7 | 2008-06-15 00:12

The New Asian Hemisphere 2

 Mahbubaniはザカリアやカンナのような他のインド系知識人と同じく中国の外交などを高く評価している。特に彼はソ連邦と比べて国内が発達しないうちに民主化せずに先に経済を自由化させたトウ・ショウヘイをまれに見るプラグマティストと賞賛を惜しまないのである。

 彼は中国が将来経済的に発展してスムーズに民主的発展を遂げるための条件を語っている。

 「中国の指導者が指導者自身の福祉や選挙において自己の権力が無くなることを恐れるならば、中国で民主化することはおこらない。しかし、彼ら指導者が自身の福祉ではなく国家の福祉を先に考えるならば、何事も可能である」 143頁

 この問題は簡単にクリアできる問題なのだろうか。故司馬遼太郎が指摘したように、近代中国では「公」という概念が徹底的に欠けているのである。このような状態で国民の不満が高まったときに中国はどうするのだろうか。鳥居民氏は第2の天安門事件を予測している。一方スーザン・シャーク女史は『中国:危うい超大国』の中で、義和団事件のような無謀な対外戦争を予測しているのである。

 私にはどちらがおこるかはわからないが、Mahbubaniが賞賛するのは早すぎると思う。中国にとってこの問題はやっかいなのである。
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by masaya1967.7 | 2008-06-10 21:50