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日本の政治の問題点 2


 さて、戦後の日本の政治で理念を置き去りにして権力追求に邁進した例を自社さ政権に端的にみることができる。細川政権で野党になった自民党は、誰も陳情に来なくなった現実に悲哀を感じ、冷戦中敵対していたはずの社会党を使って政権復帰を果たしたのである。私はこの政権以来、日本の政治に絶望してしまった。

 社会党の村山首相は今までの反安保政策を勝手に変え、一方自民党は権力維持の為に村山談話を受け入れてしまう、という無節操な行動をお互いとったのである。さらに社会党が使い物にならないとわかると今度自民党は公明党と組み、現在まで至るのである。

 今度の選挙で民主党が政権をとれば何かがかわるのだろうか。私は内政面はともかく、外交面に関して民主党が「自立した日本外交」を推進するとは思っていない。逆に野党となった自民党に期待したい。しばらくの間、権力から離れ強力な「理念集団」に育って欲しい。さらに政府より右側に強力な野党がいれば、政府は外国に対して下手な譲歩はできないものである。日本が冷戦以来外圧に弱かったのは強力な野党がいなかったからなのだ。

 自民党が自社さ政権以来用いてきた、「理念無き野合」時代が終わるのである。
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by masaya1967.7 | 2009-07-15 21:05

 日本の政治の問題点。1


 私は日本の政治家の問題点は権力追求のため平気で理念を捨て去ることにあると思う。

 1930年のロンドン軍縮会議で決定した事柄に対して、当時野党であった政友会は「統帥権干犯」にあたるとして政府を攻撃したのだった。この攻撃を先頭切って行ったのが現在の民主党代表である鳩山由紀夫の祖父である鳩山一郎だった。これは政党政治の自殺を意味していた。早速翌年には陸軍が満州事変を起こしているのである。

 吉田茂イデオローグである元防衛大学学長であった猪木正道はこの問題について鳩山一郎の個人的資質の問題として批判しているが、私はそうは思わない。というのも鳩山家ほど日本のデモクラシーに貢献している家系は日本にないのである。片岡鉄哉『さらば吉田茂』に鳩山一郎の父親である鳩山和夫について次のような下りがある。

 「一郎の父和夫は、中国地方の小藩・勝山藩の武家の4男に生まれた。1856年、黒船が到来してから3年後のことである。和夫は、異例な抜擢を経て、貢進生という奨学生となり、明治政府のエリート高等教育機関である大学南校にはいった。15歳の時であった。20歳で卒業すると、やはり政府の留学生としてアメリカに派遣された。
 当時のアメリカでは大学のカリキュラムが今より短かったのだろうか、和夫はコロンビア大学で学士号を2年で獲得し、それから1年でエール大学の修士をとり、それからまた2年して法学博士となっている。あわせて5年の留学であった。
 鳩山和夫の立てた志は3つあった。日本に職業としての弁護士を創設すること。私立の大学を創設すること。そして立憲政治の樹立である。
 この志からすると、彼はエスタブリッシュメントに組する気はなかったようである。」

 このように鳩山家の歴史を見てくると、自民党長期政権を完璧に葬り去ることとなるだろう由起夫は鳩山和夫から4代目であることは私には自然なことと思えるのである。

 戦後の自民党長期政権の基礎を築いたのは鳩山一郎であるが、そのような偉大な政治家が戦前「統帥権干犯」問題で日本の政党政治の自殺を企てるようなことをしたことは、彼の個人的資質よりももっと根深い日本の政治の問題点があるように私には思われる。そしてやはり戦後にも同じようなことが起こるのであった。

 続く。
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by masaya1967.7 | 2009-07-14 16:08

都議選の海外評論

 asahi.com より

 東京都議選の自民党惨敗に解散・総選挙の表明と、大きく揺れ動いたニッポンの政治について、海外メディアも13日、速報などで相次いで伝えた。「自民党は歴史的な敗北に向かっている」などと、政権交代を不可避とみる論調が目立った。
 米ニューヨーク・タイムズ紙は14日付の電子版で、麻生首相が解散・総選挙を決断したことを伝えた。「自民党は時代の変化に適応できなくなっている」とし、朝日新聞の世論調査結果などを引用しながら、総選挙で与党側が政権を失う可能性があることを指摘。さらに、「自民党は経験のない民主党が自壊して、再び政権が戻ってくるまで待つことにした」「これはバンザイ突撃だ」という日本の政治評論家の分析を伝えた。
 米ワシントン・ポスト紙(電子版)も「麻生首相が政治的な奇跡でも起こさない限り、日本の有権者は、麻生首相と自民党を下野させるだろう」と論評している。
 英BBCは、自民党内に麻生首相で総選挙を戦うことを「自殺行為」と批判する声があることを紹介。タイムズ紙(電子版)は「日本は戦後最大の政変に向かっている」と報じ、大敗した東京都議選や低迷する麻生首相の支持率を根拠に「自民党は歴史的な敗北に向かっている」と予測した。
 ロシア国営テレビは、麻生首相について「戦後最も不人気な首相として歴史に刻まれた」と伝えた。首相就任以降、経済危機にも見舞われたと解説。自民党の敗因については「多くの日本人は、自民党が半世紀にわたって政権を握り続けた間に内部からの改革能力を失い、官僚的組織に変わったとみている。日本社会では、大きな変化への願望が熟している」と報じた。
 中国の新華社通信は、都議選で与党が惨敗したことを報じ、麻生政権と自民党の直面する情勢が一層厳しくなったと東京発で伝えた。中国政府の見方をにじませたと言える。(ワシントン、ロンドン、モスクワ、北京)
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 日本の一般大衆は世界で最も識字率が高いせいか、かなり保守的であるように私は思う。そこで日本はなかなか変わらないと世界から評価されるのであるが、どうやら自民党政治が一般大衆から拒否される事態となったようである。これから激動の国内政治が展開されるであろう。
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by masaya1967.7 | 2009-07-14 00:49