人気ブログランキング | 話題のタグを見る

北朝鮮と中国

 今日の産經新聞で西岡勉氏が金正日があれほど中国が嫌いなはずだったのに、守秘義務を持たない中国人医師を呼んだのは何故だろうと問いかけている。

 私は次のように思っている。北朝鮮はやはり究極のところ中国に依存しているのである。朝鮮戦争で国連軍が北朝鮮に攻め入った時、金日成は最初ソビエトに応援を頼んだ。しかしスターリンの答えは「金日成は北朝鮮から脱出せよ」というつれないものだった。毛沢東がアメリカと戦う決断ができていなければ、1950年代に統一朝鮮はできていたのである。

 逆に中国が民主化をするなどして、北朝鮮を見捨てる決意をすればあっという間に北朝鮮は無くなると思うのである。
# by masaya1967.7 | 2008-10-02 06:30

北朝鮮情勢

 今日の産經新聞に元CIA東アジア部長のアーサー・ブラウン氏のインタビューが載っています。興味深いので抜粋して書いてみます。

 金正日は脳卒中で左半身が麻痺、しかし執務は続けているらしい。

 北朝鮮に核放棄の意思は全くない。六カ国協議は幻想だ。

 中距離ミサイル・ノドンに搭載可能な核弾頭の小型化に成功した模様。これからも核拡 散を続けるだろう。

 これが本当かどうかはわからない。しかし私にはもっとも真実に近いように思える。
# by masaya1967.7 | 2008-10-01 06:58

米国株暴落

 アメリカ議会で金融安定化法案が否決されたことによって、株価指数であるSP500が9%近くも暴落している。これからどのような経済状態になるのだろうか。

 三橋貴明氏の最新の本『ドル崩壊』に次のような指摘があった。

 「円高になると輸出企業が苦しくなり、日本経済は悪化すると、まるで20年の常識を未だに信じ続けている日本人は多い。だが現実の日本といえば、アメリカに次ぎ世界で最も外需依存が小さい国である。信じられないかもしれないが、既に第2次産業が衰退したイギリスと比較しても外需依存は小さいのである」

 アメリカはルービン財務長官が「強いドル」はアメリカの国益だと主張したように、どれだけ経常赤字が膨れてもドルの信認は揺らがないのだという態度をとってきた。それとは反対にデフレ状態の日本はゼロ金利が当たり前になっていたのである。ゼロ金利の日本でお金を借りてそれをドルに替えるといったキャリートレードが蔓延して、日本の円安を加速させてきた。

 日本は1985年以来、円高恐怖症に陥っているが果たして円高は悪いことなのだろうか。一時ニュースになったことだが、オーストラリア人が北海道のニセコに大挙してやってきているという。彼らはスキー場に近いペンションを買いあさっているというのだ。これなどは豪ドルが円に対して高くなっているからできることだろう。一方円安の日本はいざなぎ景気より長い景気拡大を続けていたはずなのに世間から聞こえてくる声は暗い声ばかりなのである。

 アメリカやヨーロッパの景気が悪化する中でドルやユーロは日本円に対して弱くなってくるだろう。「円高」になっても日本が不幸になることはないのである。さらに三橋氏の本で教えられたことなのだが「不吉なことに世界最大の米国債保有国である日本は、徐々に米国債の残高を減らし続けている。あまりメディアでは放送されないが、いつの間にか日本の米国債保有残高が世界に占める割合は25%をきってしまった」と書かれている。

 経済面では徐々に米国離れが始まっているのである。

 
# by masaya1967.7 | 2008-09-30 07:27

after キム・ジョンイル

 金正日が病気にかかっているらしい。これからの朝鮮半島はどうなるのだろうか。ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記(85)が『朝鮮日報』によれば「中国は北朝鮮の混乱を絶対に放っておかない」と発言していたらしい。私も中国が支え続けるかぎり北朝鮮は存続すると思っている。

 では一部の人が言っているように集団指導体制へ移行するのか。今まで朝鮮半島の歴史上、集団指導体制で国家を治めた例があっただろうか。韓国を外から見ていて最も不思議なのが、ほとんどの企業が自分の息子を後継者にしていることである。彼らはそれが安定していると思っているのだろう。結局金正日の息子のうちの誰かが指導者になると思う。

 結果として、この変な国はこれからも続いていくのである。

 
# by masaya1967.7 | 2008-09-17 05:14

ロシアとグルジア

 ロシアがグルジアから撤退するといいつつ、駐留し続けています。このニュースを聞いたときに最初に思い出したのが、義和団事件後にロシアが満州に駐留し続けたことでした。キッシンジャーの『外交』で次のように書いている箇所があります。

 「そこでゴンチャロフは巧妙にも、一方的保障(彼の定義によれば拘束力がない)と正式の双務協定という、前例のない区別を考えだした。これについて彼は次のとおり書き記している。「中央アジアに関する我々の見方、特に征服ないし併合の政策を推進することは無いとの我々の決意を、自発的かつ好意的に幾度となくイギリス政府に通報したことから、ロンドンの政府は、我々が本件にかんしてイギリス政府に対し決定的な約束ををしたとのと結論を引き出したかのようにみえる」いいかえればロシアは中央アジアにおいて行動の自由を保持することに固執し、その限度は自ら決め、自らが与えた保障にさえも拘束されないことを意味しているのである。」

 この文章は今回の事件にそっくり当てはまるように思える。ロシアは力の信奉者である。
# by masaya1967.7 | 2008-08-18 06:28