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中国の民主化について 1

 中国で共産党が崩壊すれば、金正日ももたないだろう。当然そうなればベトナムだけがアジアで唯一の共産党として生き残れるわけが無いので、アジアには必然的に共産党の支配が無くなることになる。

 中国共産党は崩壊するとの予測は日本でいくどとなくされた。長谷川慶太郎氏なども中国共産党の崩壊を予測してからおよそ10年くらいたっているが、彼の予測を裏切り続けている。では共産党はいつまで続くのであろうか。今回はこの問題を考えてみたい。

 近代に入って中国の政治体制がいかにして推移していったかをみてみると面白いことに気付く。清朝が倒れたのは義和団事件のせいでもなく、日清戦争のせいでもなかった。辛亥革命によって清朝は倒れたのだった。中国で共産党が政権を握ったのも、日本が8年間戦争をして勝つことが出来なかった国民党を内戦で破って政権についたのだ。このように近代において中国の体制が変わったのは国内における権力闘争の結果であった。

 中国の政治を朝鮮半島と比べてみると、その違いがいっそう際立つ。李氏朝鮮が中国から独立をはたしたのは日清戦争の結果であった。(ソウルにあった独立門という建物は日清戦争後に建てられたのだ)大韓帝国が日本に併合されたのは日露戦争の結果であったし、南北に分断されたのは日本の敗戦と米ソ冷戦の結果であった。朝鮮半島の場合には外国の影響が絶大であった。

 ちなみに日本の場合をみてみると、明治維新は国内における革命、平和憲法体制はアメリカによる占領という具合にちょうど国内と国外が半々になっている。

 中国でいかにして共産党支配をなくすかは、このような歴史から比較すると、外部の力で中国の政治体制を転覆させようとする行為は不可能ということになる。あくまでも中国共産党が倒れる為には中国国内の政治状況如何によるのである。
by masaya1967.7 | 2006-10-26 00:19
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