また民主党は「ホップ、ステップ、肉離れ」をおこすのであろうか。
私は、小沢一郎個人の問題よりも日本には政権交代可能な2大政党制が出来るかどうかの方がはるかに重要だと思っています。故片岡鉄哉先生が名著『さらば吉田茂』で次のように指摘しています。 「日本政府が米国の前で腰砕けになるのは、自民党が本当の自由選挙で競争していないからである。また野党の社会党があまりにも無能なので、米国大使館が『代替野党』になって機能しているからである。 だがもし日本に正真正銘の二大政党があり、自民党の失点を批判し、選挙で与党を追い落とす用意のある野党があれば、政府は対外的に強くなる。政府も、強い世論を背景にすれば腰が強くなる。ワシントンは電話一本で日本を操縦できなくなる。アメリカが間違っている時にノーというには、二大政党制度に反映された民意をくみ上げのが一番有効な方法である」 民主党が政権をとればとんでもない「売国的」な政治をやり始めるという保守系の識者がいる。これはほんとうなのだろうか。 民主党が政権をとれば自民党が野に下ることになるのだが、政府よりも右の政党が野党にいて政府をチェックしていれば、今よりもずっと「売国」的な政治はやりにくくなるのである。 戦後日本の政治の悲劇は保守の自民が万年与党であり、それよりも左の政党が万年野党であった。この構図では与党が「売国的」な行為を行っても、野党はそれよりも「売国的」であり、チェック機能が全然働かなかったのである。これが日本の外交が「外圧」に弱かった理由である。 例えば本人が否定しているが、小沢一郎は拉致問題で北朝鮮に金を払うしかないといったとされる問題がある。もし彼がそれを与党において行おうとしても、それよりも「右」の政党が野党にいて文句をいえば、与党はそれを実行できないであろう。一方、小泉政権はそれと同じことを実際やったのだが現在の体制では誰からも文句がでないのである。 さらに今の自民党が立派な保守政党だとは私にはとうてい思えない。自民党は一回下野して自己のアイデンティティーを見直すべきなのである。それによって日本の保守政治は復活するだろう。 この論理に納得した方はブログ投票をお願いします。
by masaya1967.7
| 2009-03-05 04:19
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