2007年 05月 18日 ( 2 )

姜尚中氏、北朝鮮問題でまた新書を出している。

 イジョンシク氏は『朝鮮半島最後の陰謀』で次のように書いています。

 「2007年2月の6カ国協議で「核の放棄」と引き換えに、重油供給の約束を取り付け、いったんは国際協調のレールに乗ったかに見受けられる北朝鮮は、早晩「核の放棄」を取り下げ、再び抜き差しならない国際緊張状態を背景にさらなる無理難題を要求するからです」48ページ

 私は姜尚中氏の根拠無き「脱冷戦論」よりイジョンシク氏のこちらの文章のほうに説得力があるように思う。しかしながらイ氏はこの本の中でアメリカは必ず北朝鮮に戦争を仕掛けると書いているが、こちらはどうだろう。

 イ氏はその理由をアメリカが「覇権国家」であることに求めているが、アメリカはイラク失敗で今回の北朝鮮に対する融和政策を行っているのではないか。

 もしアメリカがイランに戦争を仕掛けることが明らかになってはじめて、次は北朝鮮ではないかとの疑いを持つことができる。現在、アメリカと北朝鮮が戦争することを考えるのは時期尚早である。
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by masaya1967.7 | 2007-05-18 22:53

中国のぼろぼろになった新幹線

『2007年5月17日、鉄道高速化計画の目玉として登場した弾丸列車が走行を開始して1か月、定期点検のため河南省鄭州市の鉄道局検査場に戻ってきた。約100人の技術者が車体を検査したところ、無残なほどボロボロにされていることがわかった。』(Record China)

 今月号の『正論』に中国人評論家石平氏が西郷隆盛と袁世凱を比較したおもしろい評論を書いています。西郷隆盛は「征韓論」を訴えますが、それが明治政府の多数にならないことを知ると彼は参議をやめてしまいます。この西郷の潔さをみて石平氏は不思議に思うのでした。西郷のような謀略や腕力を持つようなものならば他の反対派を簡単にひねりつぶせたのではないか、と。

 よく考えてみたら石平氏のいうことはもっともで、袁世凱は辛亥革命を徹底的に「わたくし」のために利用し最後には果たせなかったものの皇帝になろうとさえします。毛沢東も大躍進政策で大失敗した後に、権力闘争で復活するためにあの文化大革命を起こすのです。

 新幹線がぼろぼろになったニュースを読んで、中国には上から下まで「公」の意識が徹底的に欠けています。そのような中国がこれから効率的な近代国家になるのでしょうか。私には信じられません。
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by masaya1967.7 | 2007-05-18 20:58